中古バイクのマフラーをカスタムするメリットデメリット

バイクでも車でも、マフラーには様々な働きがあるそうだ。単に排気ガスを出すだけでなく、消音、有害ガスの除去等、重要な役割を持っている部分。この記事では、バイクのマフラーの働きとともに、カスタムするメリットとデメリットについて考察してみることにする。

■マフラーの役割

マフラーには、次の3つの重要な働きがある。

(1)エンジンの爆発音を小さくする

(2)触媒によって、有害な排気ガスが大気中に放出されるのを軽減する

(3)吸気側とバランスを取って低速トルクを稼ぐなど、エンジン特性を向上させる

 

マフラーを社外品に換えると、これら特性が変化していく。音はおおむね大きくなる。この音を求めて改造する人の一定数いるのではないだろうか。そしてトルクやパワーの出方も変化する。合法マフラーを作っているメーカー品なら触媒もついているし、テストを重ねて「JMACA」の認可を取っていますから安心だ。

 

マフラーにつけられているJMACAプレート

JMCAとは、「全国二輪車用品連合会」のことで、バイクの社外品メーカーや用品店などの企業が集まって作られた主規制団体らしい。もちろんマフラーは、道路運送車両法で定めた騒音基準に適合している。輸入車であれば、EU指令適合品表示(eマーク)があれば適合と言えるはずだ。

 

■マフラーの種類と効果

マフラーは、エンジンの気筒数によって構造が変わってくる。補足だが、エンジン排気部からエンジン下までの細い部分は「エキゾーストパイプ(エキパイ)」、後半の太い部分を「マフラー」と呼んで区別する。1970年代までは、マフラーの数=気筒数ということが多かったが、排気の脈動効果を利用して排気効率を上げられることが分かり、集合させることが増えてきた。

 

(1)単気筒エンジン

名前の通り、1本マフラー。例外的に、かつてのCB250RSは排気2バルブそれぞれにエキパイとマフラーを設けていた。

 

(2)2気筒エンジン

2本または1本マフラー。1本は2本に比べて排気効率が上がります。

 

(3)3気筒エンジン

1本、2本、3本、4本とバリエーションがあります。3本は、カワサキのマッハまたはKHシリーズ。4本は、かつてスズキのGT750,550,380が見た目のバランスのために中央シリンダー排気を2本に分けていたものである。

 

(4)4気筒エンジン

これは1本、2本、4本がある。1本の場合は、4-2-1、4-1、2本の場合は4-2、4-2-1-2と種類が色々ある。1本にまとめた場合は高回転型でやや甲高い音、2本の場合は低速トルクが出て重厚な音となる。

 

(5)6気筒エンジン

さすがに6本マフラーは重くなるので、かつて製造されていたイタリアのベネリ750seiしかないらしい。他は、2本または1本。

 

■カスタムのメリットとデメリット

さて、記事も終盤。最後はマフラーをカスタムするメリットとデメリット。まずはメリットについて。これは大きく分けて3つ。

(1)音色の変化

社外マフラーはノーマルより大きい音がしますし、メーカーによって音色は違います。それを楽しむのは大きな楽しむのはアリ。もちろん人によるが。音が大きくなるのは、アクティブセーフティにもつながるメリットがある。

 

(2)エンジン特性の変化

マフラーを換えるだけで、高回転型になったり、低速トルクが出るようになったりと、エンジン特性が変化する。好みのマフラーに換えることで、好みの走行性能に合わせることも不可能じゃない。

 

(3)軽量化

CB1300を例にすると、ノーマルマフラーはなんと17kg。これを最も軽量なマフラーにするとたったの4kgに。マフラー交換だけでかなりの軽量化が可能。

 

デメリット

メーカーはカスタム前提にバイクは作らない。ノーマルが最もバランスが優れているはずだ。それはバイク全体にとどまらずマフラーも例外ではない。社外マフラーにしたことで、中古車としての査定額が下がる、好みに合わないと買ってもらえない等のデメリットも。

とはいえまぁバイクは趣味の乗り物であるし、売る時のことを考えるよりも楽しく乗れる方法を考えたほうがハッピーな気がする。売る前提なら、乗らないの一番状態を維持できるわけで、コレクターじゃないならばそれは楽しめないはず。ようするに、法律に違反しない範囲で、好きなマフラーを楽しむのが一番ってことだ。