バイクハンドルの種類と交換の注意点

中古バイクを購入する人は、最初からカスタム目当ての人もいるのではないだろうか。マフラーなどがカスタムの代表例であるが、運転のしやすさで大事な場所として、ハンドルを挙げる。理由はいたってシンプル。バイクのハンドルを自分の身長や腕の長さに合わせて交換すると、乗りやすく安全になる(はず)。新車であれば納品前にバイクショップに相談出来るかもしれないが、中古バイクの場合はそうはいかない。もちろん納品時に交換してくれるケースもあるが、中古バイクの場合は購入してから交換することを考えていた方がいいだろう。このハンドル交換。気を付ける点がある。よくポジションを考えて交換しないと、違法改造になったり、乗りにくくなったり、狙いと逆効果になってしまい、危険なことすらありえる。恐い。

というわけで、中古バイクを買ったあとに色々とバイクのハンドルを調べたので、ハンドルの種類と、交換するときの注意点を備忘録的にまとめてみた。

 

ハンドルの種類

中古バイクを買う際、ハンドルに注目する人はどれくらいいるのだろう。私は学者じゃないのでデータはないが、きっと少ないであろう。でも中古バイクを買う時に、ハンドルだって大事だ、と思う。前置きが長くなったが、まずはバイクのハンドルの種類。これは、つけ方と形によって呼び名が変わってくる。

 

(1)つけ方による分類

・セパレートハンドル(クリップオンハンドル)

左右フォーク上端にハンドルをつける方法で、かつてのスズキ・GSX1100S等のカタナシリーズ、ホンダ・CB750Fはこのハンドルだった。これらの中古バイクは今でも人気がある。欲しい。

 

・バーハンドル

これは市販バイクのほとんどに採用されているハンドルで、1本の鉄棒を曲げてハンドルとしたものだ。中古バイクで売られているバイクは大半はこれ。パイプ径が合えば交換は容易だが、ワイヤー、油圧ホース、電気ハーネスの長さに注意が必要。中古バイクで型式が古い場合は、特に事前調べが大事になる。

 

(2)形による分類

・アップハンドル

アメリカンに採用されている、左右が大きく上がったタイプ。

 

・一文字ハンドル(コンチネンタルハンドル)

ほぼまっすぐなハンドル。

 

ちなみに、この2つの中間にセミアップ等の呼び名はあるらしいが、境界はあいまい。説明しにくいので、ここでは省略する。

 

それぞれの効果や特性

クリップオンや一文字ハンドルは取り付け位置が低いために運転する際に前傾姿勢になる。体重移動がしやすいためサーキットを攻める走りにはいいであろうが、一般道を長く走るには、ちょっとしんどい。首、手首、腕が疲れると思われる。中古バイク購入の際、走りの格好良さで気にはなったが、疲れやすい点を考慮して個人的には見送った。一方アップハンドルは、上半身が起きて乗車姿勢が楽。中古バイクを買う際に試乗して感じた。そして今もそう思っている。エンジンが止まっているときの取り回しもしやすい。デメリットはセパハンと逆で、サーキットを攻めるような走りはしにくくなる。中古バイクを買う際、走っている姿の格好良さも大事と思うが、こういった運転の疲れを考慮するのも大事なんじゃないかと思っている。

 

中古バイク探しにおける注意点

(1)法律の範囲

バイクに限らず、乗り物はこれ。法律。まず知っておきたいのは、法律で認められているハンドルは、高さでノーマル比プラスマイナス4cm以内、幅はプラスマイナス2cm以内。中古バイクで店頭に販売されているということは、基本的にこの基準クリアしているはずだ。でも一応注意しておきたい。当然ながら、この範囲を超えると違法となってしまう。

 

(2)バイクの特性やタイプとのマッチングに注意

何にでも相性というか組み合わせはある。洋服でも、バイクでも、それは同じだ。アメリカンは、車種によってバーハンドルかアップとなりますが、ネイキッドやスーパースポーツにアップハンドルはあり得ないと思う。

 

(3)ステップ位置とのバランス

バイクは、ハンドル・シート・ステップの3点で乗る乗り物。だから3者の位置関係はとても大切。その意味では、セパハンにはバックステップ、アップハンドルには前よりのステップが合うらしい。身長や好みで意見は分かれるであろうが、このバランスが崩れると、とても乗りにくくなる。結果、疲れたり事故の元になる。

 

(4)ワイヤー等の長さ、カウルとの干渉に注意

さて、最後。アクセルワイヤ-、ブレーキやクラッチの油圧ホース、ハンドルスイッチの電気ハーネスの長さ。高さ4cmとなると突っ張ってしまい、ハンドルを切るとエンジンが吹けてしまうこともある。危ない。きっと大丈夫とは思うが、忘れてはいけない。カウルやタンクに当たることもあるし、ここは慎重に選びたい。

 

こうやって記事をまとめていると、新しいバイクが欲しくなる。新車は手に届きにくいと思っていたが、中古バイクの手軽さを知ると、もう1台と思ってしまうところが恐ろしい。もちろん気持ちにお財布が追いつかないわけだが、中古バイクをもう一台買いたいと思う。まずは、貯金だな。

中古バイク探しの豆知識(ミラー)

たくさんあるバイクのミラー

車のミラーにフェンダーミラーとドアミラーがあるように、バイクのバックミラーにも幾つか種類がある。中古バイクによっては、カスタム済のものもあるだろう。マニアックではあるが、後方確認には必須のアイテム。だからバカに出来ない。これらのミラー、バイクの装備(カウル等)やスタイルによってある程度制約を受けるとともに、メリット・デメリットがある。そんなわけで、ちょっとマニアックなバイクのミラーの世界へご招待。

 

ミラーの種類と、それぞれの特性

(1)カウルのあるバイク

・カウルマウント(触覚型)

カウルから、昆虫の触角のように左右上方に伸びているミラーのこと。特性は、前方を見ているときに視線移動が少ないこと、カウルの幅によって見やすさが大きく変わってくることじゃないだろうか。アメリカンやツアラータイプならカウル幅があるために後方視界が確保しやすいが、スーパースポーツではカウルが小さく狭いため、ミラーの2/3は自分の腕しか写っていないということもある。

 

・カウルマウント(ナックルガード兼ウインカーと一体型)

国産では、ホンダGL1800やカワサキ1400GTR、外国車ではBMWのR100RT等に見られる。風圧のかかる手首(ナックル)をウインカーでカバーして、内部をミラーにしているタイプだ。ウインカーとミラーが一体になるために見た目はすっきりするが、慣れないと後方視界がつかみにくいと思われる。知人のバイクで体験したが、最初は苦戦した。中古バイクを初めて買うときは要注意かもしれない。またカウルマウントミラーは、ハンドルを切ってもミラー位置は変わらない。これを嫌うライダーもいる。

 

(2)カウルのないバイク~ハンドルマウント

カウルがないバイクは、昔ながらの、ハンドル左右についているミラーが主流。形は四角、楕円、丸と様々だが、バイク本体のデザインや、オーナーの好みによって簡単に替えられる。位置調整がしやすいのもメリットだろう。恐らく、バイクに慣れていない人が中古バイクを選ぶなら、このタイプがいいんじゃないかと個人的には思っている。ホンダのCB1300SB(スーパーボルドール)は市販車ではカウルミラーだが、白バイに採用されているCB1300Pではカウルでなくハンドルマウントになっている。マニアックな世界だが、違いを知っていると通っぽくてかっこいい気がする。ハンドルマウントミラーは、カウルミラーよりも手前にあるので、視線移動が大きいのが欠点。ここだけは押さえておくべき。

 

(3)その他

「バーエンドミラー」といい、ハンドル末端に出っ張るようにつけるミラーがある。車幅が大きく変わるので、車検は通らない。なので推奨は出来ないし、自己責任で判断してもらうものだと思っている。あまりミラーをつけたくないライダー向けで、右側だけつける場合が多い。知っている範囲では、ほとんど見かけない。

 

中古バイク選びの際のミラーにおける注意点

マフラーやハンドルと同様、ミラーもノーマルが最も無難。メーカーはカスタム前提ではなくノーマルを一番いいものとして造っているので、当然といえば当然か。カスタムに対するこだわりがないのであれば、中古バイクを買う際は、ミラーはノーマルがいいと思っている。一方、ドレスアップをしたいという人は積極的に交換していいと思う。自分の好みに合わせて形、色、取付方法などを変えるのは楽しい。中古バイクを買う際にショップに相談するでもいいし、知人に聞くのもいいだろう。ちなみに、ミラーで最も悩ましいのは振動対策だと思っている。単気筒や大排気量の2気筒エンジンであれば、後方視界確保は多少諦めるほかないのかなぁと思うくらいだ。低回転も高回転でも、エンジンの振動がミラーと共振する回転域では、ブレることがある。恐らくこれはしょうがない。スクリーンを変えると、ブレる回転域が変わることもある。一方、水平対向エンジンはブレにくい。ついついミラーについて熱く語ってしまった。なんだかんだでミラーは奥が深い。というか、バイクは奥が深い。もし中古バイクを探すなら、形や性能など、ご自分のスタイルに合ったミラーに出会えることを祈るばかりだ。

中古バイク探しの豆知識(サスペンション)

バイクのサスペンションの重要性

中古バイクを探すには色々な知識が必要だ。その中の1つでサスペンションを挙げる。一般的にサスペンション(または「サス」)は、路面の凹凸を吸収するためにあると思われがちだが、バイクにおけるサスの重要性は非常に大きいものがある。ここでは、バイクのサスの種類と働き、重要性についてまとめてみた。

 

バイクのサスペンションの構造と働き

(1)サスペンションの構造

サスペンションは、前後それぞれのタイヤと、ライダーやエンジンを乗せるフレーム部分との間にある。バイクの場合には、径の異なる2本の筒を動かして凹凸のショックを吸収し、筒の中は「ばね」とオイルを封入した「ダンパー」で構成されている。バネだけでは車体がいつまでもふわふわしてしまうのを、オイルの抵抗によってそれを減衰させている。サスはとても優秀かつ重要だ。

(2)サスペンションの働き

これには主に3つある。1つは路面の凹凸を吸収。2つ目は、コーナーリングでバイクを路面に押しつける。3つ目は加速や制動時に車体を安定させる。乗り心地だけでなく運転テクニックにも影響が出るわけだ。中古バイクを探すときにサスペンションに問題があるようであれば、見送った方がいいだろう。

 

バイクのサスペンションの種類

(1)フロントサス

望遠鏡のように伸縮する「テレスコピック」式が主流。径の細いインナーチューブが上にある正立式と下にある倒立式がある。構造上、減速時にフロントが沈むノーズダイブが避けられない欠点ですが、BMWのテレレバー等、効果を軽減するメカもあるようだ。メーカーのカタログ、もしくは中古バイクのショップで聞いてみるといいだろう。

(2)リアサス

スイングアーム+ショックアブソーバー(ばね+ダンパー)の組み合わせが主流で、ショックアブソーバーは、左右2本または中央に1本。2本は、見た目がバイクらしく重厚な感じになるが、その分重くなり、調整を左右同一にしなければならない。対して1本はリア回りがすっきり見え、セッティングの自由度も高いが、交換がしにくい。

 

サスペンションのメリットとデメリット

サスペンション交換のメリット

サスペンションのメリットデメリットという点で、交換およびメンテナンスについて考えてみる。サスペンションを交換またはオーバーホールすると、違うバイクになったかのように挙動が変化する。嘘のようだが、これは私自身経験の範囲ではそう思う。長く乗ったバイクの前後サスペンションをオーバーホールしたところ、しなやかに、路面に吸い付くようになり、コーナー入り口でもスパンスパン倒れるようになった。運転していて気持ちがいいし、同じバンク角でも、不安が減った。メリットはこのように、走りやすくなること、安全性が高まることだと思う。

 

サスペンション交換のデメリット

機能面だけを考えれば、ない。とはいえタダではない。しいてあげるならば、これがデメリットだろう。ちなみに車外品に交換すると費用が高く、こまめなメンテが必要になる。サスペンションは意外に高価で、リアだけで20万円前後、フロントは30万円前後もする。下手したら安い中古バイクが買えてしまう。ランチを節約しただけじゃ、すぐには手に届かない。

 

サスペンションの注意点

そんなわけで、サスペンションは交換した方がいいものの、高い。なのでサスペンションをいい状態で長く持たせるために、普段からの保管状況に注意しておく必要がある。まずフロントフォーク。ここは最も錆びやすい箇所なので、走行後はそこに付着した油や昆虫を拭き取っておくのが理想。面倒だけど、やっている。そうしないと、あとで錆びる恐れがある。個人的な感覚では革靴の手入れと同じ。やっておけば長持ちするし、やらないとダメになる。中古バイクとはいえ、大切なバイクであることに違いはない。バイクショップに行かずしてできる手軽なメンテナンスと言えるだろう。

 

中古バイクを探す時のポイント

サスペンションは重要ではあるが、きっと簡単に分かるものではないと思う。私自身、正直正しく理解しているという自信はない。じゃあどうしているかというと、素直に中古バイクのショップに聞いている。色々なバイクショップをまわって、知識、そして相性の合うバイクショップを見つけられることが出来たのが良かったと思う。次バイクを買うなら、また中古バイクを購入する予定だが、同じショップに相談する予定だ。もちろん知識を身に付けて自分で分かるのがいいのだろうが、ここは時間の使い方、こだわりの違いといったところだろうか。

中古バイクの魅力

何故、新車ではなく中古バイクなのか

新しくバイクを手に入れるなら新車の方が安全!と思う人は少なくないはず。これは正しい(と思う)。それはそうだ、まだ乗ってないから痛んでいない。ではその中で中古バイクを選ぶメリットというか魅力は何なんだろうか。個人的な一番の魅力は、やはり値段だ。中古バイクは新車より安い。ちゃんとしたバイクを選べば長く乗れるし、初期費用でまとまったお金がかからないのは助かる。もちろんこだわりの新車がほしい、人が乗ったバイクなんて無理という潔癖な人などは新車がいいだろう。

 

あと中古バイクの魅力は、自分の好きな型式が手に入ることだと思う。どんな製品だって、時代とともに型式が変わっていく。これはバイクも同じ。そうなるとどんなに新車で探しても手に入らない。となると自然と中古バイクにたどり着く。ヴィンテージというか、少し古いバイクの方がデザインなどが好きという人は、最初から新車なんて見ていないかもしれない。メンテナンスの手間さえ可愛く見えるという人もいる。

 

バイクの楽しみ方は、バイクの選び方でさえ色々なんじゃないかと思う。新車と中古バイクのどっちが正しいという答えはないはず。好きなものが好き。男なんて単純だ。でも自分だけのこだわりが詰まったバイクが手に入るなんて、置き換えることの出来ない楽しみだ(と思っている)。ランチを節約して貯金したお金でパーツを買い足して徐々にカスタムしていくのは、童心に帰れる楽しさがある気がする。子供のころは時間が過ぎるのを忘れて、プラモデルなどに熱中したものだ。感覚として遠くはないと思う。

 

最初に買うなら新車か中古バイクか

これは今まで書いてきた内容を含みつつ、ちょっと変わった議論になると思う。あくまでも個人の見解でいうと、最初は中古バイクがいいと思う。理由としては、やはり新車は高い。あと、バイクに乗りなれていないと傷をつけてしまう恐れもある。メンテナンスの事も学ぶ必要がある。メンテナンスの知識はバイク乗りには必須だ。何故ならツーリングに出かけた時に、突然マシントラブルになるかもしれないからだ。人に直してもらうというのでも解決はするかもしれないが、ツーリングの旅は、終わる。もしこれがデートだったなら、いい結果は待っていないかもしれない。仮にトラブルがあったとしても自分で直すことができれば、女性の評価は上がるかもしれない。まあもちろん、トラブルがないのが一番だが。